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小さな計算機室 縁起

X端末のころ

数年前に現在の職場にやってきたとき、この理学部には「サテライト端末室」 という部屋があった。 既存の教室のひとつを少しだけ改修して、計算機が置けるようにした部屋で、 床がフリーアクセスになっているだけでもないし、エアコンも無かった。 少し離れたキャンパスにある教育用のサーバーの文字通りサテライトとして 設けられたもので、Takaokaの古いX端末が数十台置いてあった。

学部の情報関係の授業を担当することになっていたこともあって、部屋の 管理も前任者から引き継いだ。 そのとき部屋の中は、他の学部で不要になったX端末があちらこちらに置いて あって、それを片付け、部屋を使える状態にするのが僕の最初の仕事になった。

実はそのとき、その部屋はもうすでに「サテライト」ではなかった。 というのは、 サーバーを設置してある計算機センターはそれまで機種更新の度に「サテライト」 端末室のマシンの更新も同時に世話してくれていたのが、今度からは もうサテライトは切り離されることになったという。 財源移譲をしない地方分権というか、あとはそちらの学部でやってください、 と一方的に縁を切られた格好だ。

向こうの立場に立てば、そのこと自体はまっとうな判断だったと思うけれど、 そこに突然やって来た僕はちょっと困ってしまった。 場所を塞いでいた古いX端末の山は、「自立」のための資材として、僕の 前任者が他学部から譲ってもらったものだったのだ。

X端末にはホストとなる計算機が必要なのに、悲しいことに、理学部にはホスト にできるような共用のマシン(しかも、それなりの台数が必要)が無かったので、 それからしばらくの間は、これまでのとおり、別キャンパスのサーバーを使わせて もらっていた。

古いX端末ではNetscapeでさえまともに動かなかったので、あちこちからSIMMメモリ を分けていただいて、(爪を痛くしながら)メモリーを最大限に増設して回ったり、 ネットワーク周りを入れ替えて高速化したり、と、だましだまし使っていた。 また、毎年少しずつ予算をつけてもらって、X端末を買い換えたり、eMacを 数台買って並べた。

そうこうするうち、2005年度からは、セキュリティー上の理由から(生の) X11での通信そのものができなくなってしまい(センター側がパケットを通さなくなり)、 X端末は「全滅」した。

eMacをまとめて導入

ちょうどその頃、教務関係者から学部で共同利用できるパソコンについて問い合わせ があった。 これまで理学部では学生の履修登録は全て窓口で(紙の上で)行っていたが、今風に WEBで登録できるようになるのだそうだ。 これは随分と進歩のように聞こえるけれども、案外そうでもなかった。 というのは、これまで担当者が行っていた諸々の「例外処理」が格段に難しく(というか 不可能に)なったこと、登録はWEBでしか受け付けなくなったものだから、 きちんと期間内にパソコン操作を完了しない(してくれない)学生がいると 大変面倒なことになる、などなど。

ともあれ、X端末は全滅だったので、学生達がWEB履修登録できるようなパソコンをそれなりの 台数用意しなければならなくなった。 教務の担当者が各方面に働きかけて、部屋に置けるだけの台数のパソコンを購入できる ことになった。 暑い中、教務の方々と一緒に、汗だく状態で古いX端末を運び出した。 最悪なことに、その端末室は、エレベーターの無い三階建ての建物の三階にあった。

空いたスペースに置くことにしたのはeMacだった。別にMacに強い執着があるわけでは ないけれども、NetBoot + Workgroup Manager で一元管理でもしないと、とても 一人で面倒は見切れないと考えたからだ。それでサーバー用にG5も一台計上した。

結局、それまでぽつぽつと導入してきたG5(1.8GHzシングル)などと合わせて、eMacが全部で34台、 Windowsパソコン1台、 サーバー用G5が2台、PSプリンター2台、という構成になった。 やや小さめながら、情報教育用の教室がようやく整ったということで、管理の手間を 除けば、ちょっと嬉しかった。

設定開始

学生がWEB履修登録できるようにするためには、

  • サーバーが2台だけなので、ホーム用にディスクを目一杯増設しておく。OSを消して、Mac OS X Serverをインストール。
  • 学生が利用しやすいように、ソフトのインストールや基本設定を済ませたeMacを用意し、そのブートイメージを作成する(最初はこれが結構面倒だ)
  • 学生全員にアカウントを発行して、環境設定
  • Windowsパソコンも1台だけあるので、そちらでもディレクトリサービスが受けられるように設定する

といった作業を夏休みに行うことにした。

アカウント作成は大変そうだったので、必要な「仕掛け」の開発を某企業に依頼することにした。 ところが、何でもそうだけれども、思ったようにはコトは運ばなかったわけである・・・

Last modified:2005/10/26 21:52:01
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